第七幕

狼王と告白


「……っく」

次の日、体力魔力気力精力共に全回復した彼らは、ふたたびスノードリフトの巣へ攻め込んでいた。さすがに取り巻きは一日では復活していない。初日には行かなかった奥のほうへ進むと、開けたところに一匹の……

「……って、なんでトラなんだよ!?」

……トラがいた。

「……いや、でも恐らく、こいつがスノードリフトだ」

さしものゲリュオも少し疑っている様子だが、その貫禄、気配――そして何よりも今まで戦ってきた敵とは桁違いの強力な殺気に、全員の身がびくりと竦む。低く唸り声を上げると、スノードリフトは咆え声を上げた。

――グルルアアァァァ!!(訳・よくぞ我が配下たちを倒してここまで来た! その戦果、褒めて遣わそう! 武勇あるものはまかりいでいっ! 我こそはスノードリフトである!!)

「どう見ても遠吠え一個の訳の量じゃねーぞこれ!?」

ベルドが無駄に的確な突込みをいれ、戦いの火蓋が落とされる。各々の得物を引き抜きながら、スノードリフトの気配や貫禄を見て感じた恐怖が自分達の下らない会話で薄れたことに、おそらく彼らは気付かない。

ところで。

「おい、ベルド」
「なんだ?」
「狼が自分で『我こそはスノードリフトである!』とか名乗りを上げるはずがねーとかほざいてたのはどこのどいつだ?」
「うるせえっ!!」

 

 

「っだああぁぁぁ!!」

先手必勝、ベルドが先陣を切った。風を切るような大げさな動作は必要ない。生命を奪うための最短距離を、最小の動きでゼロにする。ところが俊敏な動作で攻撃を躱したスノードリフトは、後列に狙いを定めて飛び掛ってきた。

「甘い!」

だが、庇うように立ったゲリュオが、すれ違いざまの一撃を放つ。怯んだ矢先、ヒオリの火炎が襲い掛かった。カレンが二つの瓶を投げ上げる。空中でぶつかりあった二つの瓶は割れ砕け、中身の液体が五人に降りかかる。

医術防御。あらゆる攻撃に耐性を得るメディックの防御スキルだ。度重なる戦いで必要性を感じたカレンは、師から渡された書物を元に猛特訓して覚えていた。

続くツァーリの力祓いの呪言が入り、スノードリフトの牙の切れ味が鈍くなる。スノードリフトは大きく飛びずさると、疾風のごとく突撃をしてきた。

「があぁっ!?」

狙われたのはベルドだ。直撃を食らったベルドは吹き飛び、木に叩きつけられるも即座に体勢を立て直す。

「――レイジングエッジ!」

放つ技はレイジングエッジ。踏み込みから放たれる斬攻撃がスノードリフトを襲った。その一撃は前足を見事に切り裂くが、全くもって効いた様子が無い。

横目で確認するとゲリュオが刀を構えていた。その構えは青眼。数ある剣術の流派で最もよく扱われ、基本にして隙がなく、最強と称されることもしばしばの構え。カレンが杖で殴りかかり、それをフェイントとしてヒオリの火炎が襲い掛かった。

「グルルルアアアァァァァァ!!」

ダメージはあるのだろう。だが、それでも大した打撃力にはなっていない。スノードリフトの体力は他の魔物を軽く上回っており、どれだけダメージを与えてもその体力の前には微々たる物なのだ。

ツァーリの足違の呪言が入り、その動きが遅くなる。だがそれでも速いことには変わりない。元が速すぎるのだ。

スノードリフトの牙が唸りを上げてゲリュオに襲い来る。これをゲリュオは一寸の差で見切り、刀を使って受け流した。体勢を崩したスノードリフトの顎に膝蹴りを叩き込み、返す刀で逆袈裟斬り。だがこの時スノードリフトは既に反撃の態勢に入っていた。

「危ねぇ!」

ベルドがゲリュオを突き飛ばし、振り上げられる前脚からゲリュオの身を守った。だが突き飛ばされたゲリュオや、突き飛ばしたベルド本人も回避そのものには成功するも致命的なまでに体勢が崩れる。体勢を立て直すまで約三秒半――十回死んでもお釣りがくる。

「――デビルクライ!」

そしてこのときベルドはカードを切った。ベルドの体から赤紫の光が迸る。至近距離で光を放てばさすがに怯むだろう――そう思ったが、甘かった。

スノードリフトにとって、デビルクライの光など見飽きるほど見ているのだ。怯むどころか気にした様子も無く、スノードリフトは牙を向ける。その牙が冷たく光った。

「炎よ、燃えろっ!」

唸りを上げる二本の刃は、ヒオリの火炎が中断させた。スノードリフトは怒りに燃えるまなざしでヒオリを見据える。遠距離から攻撃を仕掛けてくるヒオリを先に片付けようと思ったようだ。とっさにガードの体勢に入ったヒオリだが、それでも結構な衝撃が抜けてくる。

「エリアキュア!」

カレンが再び二本の薬瓶を投げ上げ、割れた瓶から零れた液体は見事に五人に降りかかる。最初にベルドが負った傷も、今ヒオリが負った傷も両方回復し、一行は体制を立て直した。

そして、このとき鋭い咆哮が響いてくる。長引く戦闘に、血の匂いをかぎつけた狼が乱入してきたのだ。ゲリュオが舌打ちする音がやけに響く。想定していたがこんなに早いとさすがに苛立つ。狼の気配はスノードリフトとこの狼を入れて後五匹――ふと脳裏に掠めた嫌な予感を頭を振るって打ち消す。

なるべく早く決着をつけなければならないのに、相手の戦闘能力が高く短期決戦は無理。相反する状況下にゲリュオの苛立ちは募るが、自分の「苛立ち」の感情に気付いた瞬間それを排出した。戦闘において感情的な判断は命取りだ。

「行くよ――」

ヒオリが術式を展開する。その間に二匹目の狼が乱入してきて、一匹目の狼はこのとき既にデビルクライの構えだ。

「炎よ、焼き払えっ!!」

腕を水平に振るっての祝詞。途端、ヒオリの手から猛炎が噴き出し、スノードリフトと近衛狼二体を纏めて焼き払う。ツァーリが力祓いの呪言をかけ直し、ベルドがトルネードを仕掛ける。猛り狂った狼が襲い掛かり、ゲリュオがそれを迎撃した。爪先で鼻面を蹴飛ばし、起き上った頭部に逆風を叩き込む、脳髄が撒き散らされ、カレンの渾身の一撃で吹き飛んだ。

二匹目の狼はツァーリが迎え撃つ。飛びかかる狼に、ツァーリは杖を突き出す。見よう見まねの攻撃だったがその杖先は偶然にも喉を抉り、狼は悲鳴を上げて飛び退いた。ツァーリは追撃をかけなかったがその瞬間嫌な汗が背中を伝った。

理性より本能が働いて、ツァーリは飛び退いた。刹那、閃光が走る。一瞬前にはツァーリがいた地点にスノードリフトが牙を向けて立っていた。その牙は既に力祓いの呪言の効果を失い鋭さを取り戻しており、あと一瞬遅かったら牙で体を穿たれていたことだろう。スノードリフトは即座に追撃をかけ、着地したばかりのツァーリに回避する術はない。杖で迎撃し、そこで力比べとなった。

だが、人の筋力で獣のそれには敵わない。一瞬で打ち破られそうになり、ツァーリは大慌てで杖を手放す。バランスを崩したスノードリフトの横をすり抜けるようにして距離をとる。

「しまった!」

悲痛な叫びを上げたのはベルドだ。どうやら先ほどの狼がカレンを狙ったらしい。カレン本人はどうやら回避できたらしいが狼の爪によって医療鞄は斜めに裂け、医療用具と薬瓶が辺りに散乱していた。あれではもう咄嗟の回復はできないだろう。

ベルドのレイジングエッジとゲリュオの踏み袈裟による集中攻撃が決まり、二匹目の近衛狼も戦闘不能となった。そしてこの瞬間、スノードリフトの目がぎらりと光る。

咆哮。地獄の底から響くようなその叫びは、皆に恐怖を引き起こす。動きが一瞬止まった隙を突いて、スノードリフトが襲い掛かる。太く頑丈な脚部がゲリュオを狙い、ゲリュオは見切りきれずに脳天に一撃を叩き込まれた。大地に叩きつけられたゲリュオは既に気絶しており、ぴくりとも動かない。続いてスノードリフトはベルドに狙いを定め、ベルドはカウンター狙いで剣を構えた。

「――!?」

不運としか言いようが無かった。最適な距離の計算を終え、剣を構えたベルドの前でスノードリフトにかかっていた足違の呪言の効果が切れたのだ。いきなり素早さを増したスノードリフトにベルドは対応できず、その一撃をろくな防御もなしにまともに食らう。吹っ飛んだベルドは頭を木に打ち付け嘔吐した。脳震盪を起こしたらしく、地面で震えている。

事ここに至って、前衛職二人が戦闘不能となった。治療しようにもカレンの医療鞄は裂けており、咄嗟の回復などできない状況だ。

ヒオリは一瞬呆然とした。狼の吼え声はすぐ近くに来ており、このまま後数秒もすれば戦いに乱入してくるだろう。そうなったらまともな攻撃手段を持つのがヒオリだけの状況下では止められない。

しかもヒオリは本来魔術師だ。敵の攻撃の届かない後衛から強力な術式攻撃を放つのが基本の役割で、相手の攻撃に何度も耐えられるほどの頑丈な体は持っていない。

狼が乱入する前に放てる攻撃は、おそらくたった一発だけ。しかし、火の術式も大爆炎の術式も基本的な威力は高くなく、放ったところで倒せない。

――負けた、かな。

諦めの表情を浮かべて笑ったヒオリは、その視界にベルドを収めて瞠目した。

据わっていない目で、必死にスノードリフトを睨みつける少年。

逆方向に目を向ければ、気絶してもなお刀をしっかり握り締め、戦闘を継続せんとする男がいる。

どちらも、戦いも勝利も諦めていなかった。


「…………」


すっ、と、ヒオリは小さく、目を細める。

最後まで勝負は分からない。諦めたらそこで勝負は終わる。

ヒオリの眼先に、氷の鋭牙を向けて突撃してくるスノードリフトが映る。


「炎よ――」

燃えろ?

それで倒せると?

「炎よ――」

――駄目だ。

燃えるだけじゃない、もっと強くだ!

「燃え上がれええぇぇぇっ!!」


直後――迸る金色の炎が冷気纏う鋭牙を打ち破り、咆哮の狼王を撃ち抜いた。

 

 

「ああぁぁぁ、つっかれたあぁぁ……」

スノードリフトを打ち破り、ヒオリはどっと倒れこんだ。駆けつけてきた狼二匹は自分達の頭が敗れたのを知って逃げていった。賢明な判断はこちらにもありがたい。襲い掛かってきたらまず間違いなく敗北していたことだろう。

「よ、お疲れ」

そんなヒオリに、カレンによって頭に包帯を巻かれたベルドが声をかけた。当のカレンはゲリュオの様態を見ており、薄く微笑んでてきぱき治療を始めた所を見ると命に別状はないらしい。

「最後の凄かったな、ありゃ火炎の術式か?」
「うん、多分」
「さっきの大爆炎の術式といい今の火炎の術式といい、すっかりお前炎術士だな。これからは炎の女王とお呼びすればいいか?」
「絶対ヤダ」
「はは、そうか。ま、冗談だ」

さて、これから俺は戦利品の剥ぎ取り作業だ。ったくカレンの奴怪我人使い荒いよなぁとぼやきつつ、ベルドはスノードリフトと取り巻きの狼のほうに歩いていく。と、それを見たツァーリが近づいてきた。

「わしがやる、とりあえずお前さんは休んでろ」
「あれ、ネクロマンサーに力仕事は適しませんとかほざいた奴誰だっけ?」
「軽口叩いてっとやっぱお前さんに剥ぎ取らせるぞ」
「すいませんでした」

 

 

「……はぁっ!?」

地下六階――アリアドネの糸で帰る前にちょっと下の様子だけ見ておこうかという話になった彼らはとりあえず階段を下ってみた。そして降りた次の瞬間、先頭を歩いていたゲリュオが素っ頓狂な声を上げる。

「……何の冗談だ、これ?」

続いて降りてきたベルドが呆然として言う。三番目のヒオリも驚きの声をあげ、カレンとツァーリは文字通り開いた口がふさがっていない。


そりゃそうだろう、緑溢れる樹海がいきなり亜熱帯の大密林に進化すれば誰だって驚く。

呆然とする彼らの後ろから二つの足音が響いてくる。

振り返り、警戒しながら足音の主を伺うと――レンとツスクル、二人の冒険者だった。

「樹海の狼の主、スノードリフトを倒したようだな。見事だ」
「ははっ」

ゲリュオが大河ドラマ調の返事を返す。侍の世界において、強さの強弱は立場の上下にも匹敵する。もちろん例外はあるが、侍というのはそもそもそういう世界なのだ。

「これを見て驚いたかい? これが世界樹の迷宮、その謎の一つだ。ある階から急に周囲の環境が劇的に変化することがある」
「……みたいですね」
「さて、この階層まで来れた君たちは、エトリアの冒険者の中でも上位の冒険者という事になる」
「マジっすか!?」

ギルドを結成してほんの二週間、それで半年間続々と集まって樹海捜索を続けてきた冒険者達の上位に食い込んだという結果は、ベルドだけでなく残った四人も同様に驚かせた。

「いや、あくまで上位というだけだろう。俺たちには何よりも経験が足りないからな」

しかし、いち早く我に返ったゲリュオが自らを諫めるようにそう言う。謙虚だな、そう言って笑ったレンは、再び告げた。

「確かに君らには経験が足りないかもしれない。だが、それでもここにたどり着けたという事は、エトリアで上位冒険者の仲間入りをした、という事だ。胸を張るがいい」
「ありがとうございます」
「さて、ここへ来た君らに、一つ見せておきたいものがある」

そう言って、レンは彼らの背後を指差した。その先には桃色の光が、天空高くに聳え立っている。

「これは樹海磁軸といって、ここに手を触れればエトリアの街に一瞬で戻ることが出来る。また逆に一度でも使った樹海磁軸の元にはこれもエトリアから一瞬で移動することが出来る」

簡単に言えば往復装置だな。そう付け加え、レンはベルドたちに向き直る。

「とりあえず、スノードリフトを倒したのなら一度街へ戻り報告するがいい」

それだけ言うと、レンはツスクルと共にベルドたちの横をすり抜けて磁軸を使い、姿を消した。

 

 

「うわ、凄い!」

驚きの声を上げたのはカレンである。樹海磁軸なるものに触れてみたベルドたちだが、その瞬間視界が反転したかと思うと樹海の入り口付近に立っていたのである。

「さて、これからどうするか決めたいと思うんやけど」
「どうするって……執政院行って報告するんだろ?」
「いや、わしゃ酒場で飲み明かすことを考えてたんだが」

マジな顔で返したツァーリに、ゲリュオは頭を抑える。

「まあ、それは冗談としてわしらのリュックが限界やからな。シリカ商店に行ってごわごわした皮とかこのスノードリフトの体の一部とか売って軽くしたほうが楽やと思うぞ」

なお、スノードリフトの体から取って来たのは白く輝く巨大な鋭牙、純白の薄革の二つだ。ツァーリの意見を聞いて、ベルドが纏める。

「ってことは、酒場か武具屋か執政院かってことか?」
「ですね。つまり、未亡人かボクっ娘か教授のような黒縁メガネの冴えない男かってことですか」
「そういう聞き方されると執政院ダントツで魅力ねーな……」

ちなみに結論は、執政院に行ってミッション完了を報告し、その証拠としてスノードリフトの体の一部を見せる。その後シリカ商店行って手に入れた素材を売り飛ばし宿をとる。行きたい奴は酒場へ……となった。

 

 

「ベルド」

そして、その夜。ヒオリが、ベルドたちの204号室を訪ねてきた。

「どうした?」
「今、時間ある?」

 

 

「どうした?」

長鳴鶏の宿屋上――ヒオリに連れ出されたベルドは、再びそう聞いた。ヒオリは約一メートルの距離を置いて正対し、紅の隻眼でベルドを見つめている。

「ベルド」
「なんだ?」
「……昨日のこと、本気なの?」
「……告白のことか?」

いきなり切り込んできたヒオリに、ベルドも飾り事なしに答える。ベルドの返事にヒオリはこくんと頷いて言葉を投げた。

「あれ、本気?」
「ああ、本気だ」
「……そう」

と、それだけ言ってヒオリは沈黙する。長くも短くも感じる静寂の後、ヒオリが口火を切った。

「じゃあ、告白をされたわけだから、ボクは返事をしなきゃならないわけだね」

ヒオリの一つしかない瞳は、ベルドを捕らえて放さない。

「……止めたほうがいいよ、ベルド」
「……どういう意味だ?」

返事の意味が分からず、ベルドは聞き返す。

「止めたほうがいい、そう言ってるの。別にボクも、ベルドが嫌いなわけじゃない。むしろ、好きな部類に入るほうだと思う」

ああ、友達としてね? そう言ってヒオリは話を続ける。

「だからこそ、ボクはベルドを傷付けたくない。ボクなんかと付き合ったら、ベルドは絶対後悔するから」
「そんなの、やってみなきゃ分からないだろ」
「ううん、分かるよ。きっとすぐに。今の段階でベルドが……ベルドたちが分かっていないのが奇跡の領分だもの」

何を言っているのか分からず、ベルドは眉を顰めた。そんなベルドに頓着せず、ヒオリは結論を述べた。

「……だから、ボクはベルドとは付き合えない」
「……そうか」

ベルドは一つ頷いて夜空を見上げる。

「ベルド」
「うん?」
「だから、これも返すね」

差し出されたのは、昨晩ベルドがヒオリに渡した、フォレストウルフの尻尾を加工して作った首飾りだった。

「気に入ったんだろ? 返してくれなくていいぞ?」
「だって、悪いから」
「別に見返りが欲しくて渡したわけじゃねえ。人を好きになるってそんなものだろ。遠慮なく受け取っとけ」
「……うん。じゃあ、貰っとく」

ありがとね。そう言い残し、ヒオリは屋上を去っていった。

残されたベルドは、ヒオリの出て行った出入り口を見つめる。

振られた事はもう大した問題ではない。確かにショックではあるが、それよりもヒオリの言った言葉が気にかかる。

――自分なんかと付き合ったら、絶対後悔する。

そして。

――その理由は、すぐに分かる。

「……どういう意味だよ……」

ヒオリの言葉は、ベルドの心に引っかかる。異物を飲み込んだときみたいにその言葉はどうしようもない不快感を伴ってベルドの心を締め上げてくる。

吹いた夜風に、ベルドはびくりと身を震わせた。

 

 

 

 

 

 

 

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